4月13日白鷺の舞おまけ・神谷バーのカニコロッケ
おいしいものや由緒ある店が多い浅草。そんな中で「白鷺の舞」を見た後は、吾妻橋正面の角地でレンガ造りの建物が異彩を放つ「神谷バー」に行って来ました。1880(明治13)年創業のこのお店は、電気ブランというカクテルで有名。文明開化の時期に舶来酒であるブランデーやジン、ワインなどをブレンドし、ハイカラな人たちに人気を集めたといいます。電気ブランのアルコール度は45度(現在販売しているのは30度と40度)。私は完全な下戸なので、めちゃくちゃ興味はあるけど縁遠い店でした。でもよく見ると、酒抜きで食事だけもできるんですね。それで思い切って敷居をまたぐと、店内も明治の社交場の雰囲気が残っていてお洒落です。
ハイカラっぽくカニコロッケ(710円)とライス(220円)を注文しました。丸々とボリュームのあるカニコロッケが出て来ると、隣の席から「でけえなあ」と人懐っこい声が。それは50代と思しきご夫婦の旦那さんで、私がデジカメでコロッケなんかを撮っていたので「もしかして糖尿病でカロリー計算のために食事を記録してるんですか?」と奥さん。確かに私は糖尿病みたいな頬のこけ方してるんですけどね、体は至って丈夫です。ご夫婦は草加で鉄を扱う工場を営んでおり、蕎麦を食べ歩くのが趣味で今日も神田の薮蕎麦に行った帰りなのだとか。「夫婦だけど、人に会う時は不倫と言うことにしてるんです」とか、ずっと冗談交じりのかわいいご夫婦で、また会いたいけど、そんな偶然はないですよねえ。酒場に出入りしていると、こういう一度っきりの出会いがたくさんあるんだろうなあと、この歳にして思いました。
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